2017.08.03

7月28日放送、FM京都ラジオ「Artisan’s Talk」〜京焼「丈夫窯」の加藤丈尋さんと新人職人の尾形さん〜

和える代表の矢島がDJを務めさせていただいている、「α-STATION」FM京都のラジオ番組『Artisan’s Talk』。京都の若手職人さんや、伝統を次世代につなぐ取り組みをされている方々の声を毎週お届けしています。

7月28日は、前週に続き、「“お師匠さん”と“お弟子さん”」という組み合わせ。
京焼「丈夫窯」の加藤丈尋さんと、新人職人 尾形さんのお2人をお招きしました!
京都・清水焼団地にて、1982年に開窯された京焼「丈夫窯」の2代目、加藤さん。
20歳の尾形さんは、加藤さんのもとで、今年4月から修行されています。

これまでの放送内容は、こちらのレポートをご覧ください^^

●つづれ織り職人 森紗恵子さん(前編後編
●京すだれ本舗「久保田美簾堂」久保田真司さん(前編後編
●京焼「蘇嶐窯」涌波まどかさん(前編後編
●京焼「蘇嶐窯」未来の5代目 涌波優太くん(特別編
●京都信用金庫の専務理事 榊田隆之さん(経済界編)
●漆芸工房「表望堂」島本 恵未さん(前編後編
●「京都 鳴滝 北澤造園」北澤真さん(前編後編
●京扇子「大西常商店」大西里枝さん(前編後編
●京焼「丈夫窯」加藤丈尋さんと新人職人の富澤さん(”お師匠さん”と”お弟子さん” 前編

伝統を引き継ぐ赤 〜自然の変化を許容し、挑戦する〜

釉薬の研究開発に力を入れていらっしゃるという「丈夫窯」。代表的な色は赤。加藤さんは、赤は「父が残してくれた色」とおっしゃいます。
しかし、常にこの色が出せていたわけではなく、まったくその色が出なくなった時期があったそうです。原因が分からず、苦しい状況に陥ったとのこと。しかし、5〜6年試行錯誤しても出なかったお色が、「ある日、ふと何気なく調合して焼いたときに、思い描いていた赤色になっていた!」という、お話をしてくださいました。
「今あるものが、いつまでもあるというわけではないと、改めて知った。それは人間も同じ。」と加藤さん。

自然の土を活かして作る焼き物は、成分や窯の温度、その日の温度や湿度など、
一つとして同じ環境になることはありません。
aeruの『こぼしにくい器』や『こぼしにくいコップ』を作ってくださっている職人さんも、窯を開けるときは、毎回新しい出逢いに胸が高鳴るとおっしゃいます。

「丈夫窯」の赤色も、加藤さんのお父さんが作られていた赤色と、
今の赤色はまた風合いが異なるそう。
「人間がコントロールできるのは微々たるもの。自然の限りある資源を使わせていただいているので、成分が変わったりする中で、挑戦していくことが必要だ」という、加藤さんの言葉がとても印象的でした。

丈夫窯さん

つい、当たり前に同じものを作れたり、手に入れられると思いがちですが、焼き物や漆器、ガラスや染めなど、手仕事で生まれる品々は一つとして同じものがなく、出逢いは全て一期一会。
私も「この子だ!」と感じた時には、その出逢いを大切にしたいと改めて感じました^^

お師匠さんとお弟子さんの思いやり 〜掛け合わさって4人前、5人前へ〜

4月に入社したばかりの尾形さんは、この赤色の釉薬のエピソードも初めてお聞きになったとのこと。
「言われたものを、まず満足に作れるように、職人としてできるかぎり長く働きたい」と語っていらっしゃいました。

尾形さんは、職人さんを目指して学ばれていた学校に通う2年間、片道およそ3時間かかる中、無遅刻・無欠席だったそう^^
加藤さんは、そんな尾形さんのまっすぐさに惹かれ、12年間以上伝統産業に従事した方が応募できる伝統工芸士に、いつかなってほしいと期待を寄せています。
伝統工芸士になった後、独立される方も多い中、丈夫窯で新たなブランドを作ってはというお話も。
自由に”ものづくり”に挑戦し続けていく環境を作りあげていこうとされている、
”お師匠さん”と、”お弟子さん”のお話を伺い、お互いを思いやる素敵な関係を感じました。

加藤さんは、前回の放送のゲスト、もう1人の新人職人 富澤さんにも触れられ、
「1人だったら、頑張って1人前。2人で頑張ったら、掛け合わせて4人前にも5人前にもなると思う」とのこと。
同期でもあり、切磋琢磨する姉妹弟子でもあるお2人。
12年後、緒方さんは32歳、富澤さんは43歳です。
どのような職人さんになっていらっしゃるのか、とても楽しみですね。

丈夫窯さんの作品をお手にとっていただける展示会の情報などは、
丈夫窯さんのウェブページにてご覧いただけるそうです^^

次回ゲスト

明日8月4日朝6:00〜放送の『Artisan’s Talk』では、「株式会社ウエダ本社」の代表取締役社長、岡村充泰さんをお招きします。
文化と経済、両輪での成長を考えていくために、
経済界の方々のお話も、何度かに一度、みなさまにお届けしてまいります。

日本の縮図ともいえる京都を研究し、その資産を分析し、強みを再認識していくことを目指して、
2008年から毎年3日間開催されているイベント「京都流議定書」の中心を担うなど、
様々な取り組みをされている岡村さんのお話を、どうぞお楽しみに!

aeru gojoホストマザー(店長)田房

「Artisan’s Talk」番組詳細

放送局:「α-STATION」 FM京都
放送日時:毎週金曜日 朝6:00-6:25
リクエスト&メッセージはこちらから。
放送エリア:京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県の5府県
(FMラジオチューナーを通じてお聴きいただけます)
※なお、パソコンやスマートフォンでラジオが聴ける「radiko.jp」では、
放送から1週間に限り、聴き直すこともできます。
「radiko.jpプレミアム」にご加入いただくと、全国どこでもお聴きいただけます。
全国民放FM52局のラジオ放送を、エリア制限なく聴取できるau公式ラジオアプリ、LISMO WAVEにも対応しております。

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